 鬼
鬼、一般にはデーモンに当たる地位の低い神ともいえる存在をさしたり、 天津神に対する国津神をさしたり、あるいは夜叉、羅刹等妖怪のようなもの、 また、死者の霊魂をさす場合もある。
鬼火・火の玉・狐火・燐火・あおび等と呼ばれているもので、墓地や沼地など、 じめじめした場所に現れる、青白く燃え上がる独特の発光現象。
一般に、人骨などの火葬が自然発火したものと考えられているが、敏感者には、 突然死が起きたような場所で、このような光を目撃するという。
鬼といえば怪力無双の恐ろしい妖怪のみを言うのかと思えば、実は色々なものを示すようだ。しかし一般に私達がイメージするような鬼、といえば、頭には角を生やし、口には牙があり、鋭い爪を持ち、金棒を振り回す・・・、といった恐ろしい妖怪である。
人を取って食ったり、地獄で死者に拷問を与える、または死者の霊魂が逃げ出さぬよう見張る、といった役目も担っていて、非情で残忍な妖怪、ともいえる。 鬼とは恐らく「人の死に対する恐怖」から生まれたものではないかと私は思っている。
死とは圧倒的な力を持ち、決して我々を逃がしてはくれず、一瞬にしてその命を奪い取る残酷なものである。。その上、いつこの身に降りかかるか分からない、恐ろしいものである。そういったイメージが我々の知る「鬼」になったのではないだろうか。
また、鬼は、人の憎悪や執念を具現化したものでもあり、よく「仕事の鬼」とか「・・・のために鬼になる」とか言うが、 あれはまさしく鬼の「執念や憎悪の具現化」としての性質を指して生まれた言葉ではないだろうか。
引用元:百鬼草子
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