March 17, 2008

Animal Collective

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久々のライヴレポート、もっと書きたいのだけど。
今回は、アニマル・コレクティブを観てきた。

上の写真と異なって3人組でのライヴ。今までのイメージだったキノコを食べた魔法使いが森の中でアシッド・フォークやってたような音は皆無。洪水気味の電子音がタレ流れるオンボロ宇宙ステーションのクラブで近所の悪ガキがやってるような、バキバキにエレクトロニクスでダンサンブルな音だった。

ドラッギーなフレーズがミニマルに鳴り響く。トランシーでトライバルなリズムが徐々に押し寄せる。
どの曲もサービス精神旺で盛り上がれるだけ盛り上げる。リバーブかかりまくった、ドキャッチーな美メロのボーカルがのっかると、まぎれもなくアニマル・コレクティブ!いいねー最高だよ。

サイケデリックな空間をつくりあげ、意識をトリッピーに上へ上へと導く演奏は本当に気持ちが良かった。アンコールが終わった後も、再度アンコールを求め続ける客の姿が、なによりもライヴの良さを物語っていた。

ギターはほとんど弾いていなかった、ドラムを使う曲も数えるほど。もう少しバンドな音を期待してたが、期待を裏切るのも彼らの魅力だろう。そういえば、インタビューで「テクノ大好き」って言ってた気がする。アルバムごとに変型してきたアニマル・コレクティブの今回の答えがこれだとすると、今後の活動がますます気になってくる。

最後に一つだけ文句を、擦り切れるぐらい聴きまくった『Feels』から、バンバン演って欲しかった。

October 09, 2007

NEW PICNIC

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期待は大きかった。なんせ、関西屈指のカルトスポット「太陽公園」。出演者が少年ナイフ、DMBQ、山本精一、アシッド・マザー・テンプル等、そうそうたるメンツ。歴史に残るドサイケフェスになるはずであった。

しかし、内容は「成功」と言えるものではなかった。元凶は朝から降っていた雨。そこで早々とメインステージを兵馬俑坑(上の画像)に移した事にある。観にくい、聴きにくい会場。一番最悪なのはアーティストとの距離が遠すぎる事。これが客の立場からすればどれだけフラストレーションのたまったことか。ついでに一言、タイムテーブルもムチャクチャだった。テニスコーツ観れず…

当日訪れて天安門広場を見た誰もが、ここでやって欲しかったと思っただろう。ここ以上の場所なんてあると思えないし、なんせ昼からは天気が良かったのだ。青空だってみえていたじゃないか。ここでやったらどれだけ盛り上がったことか。

『ニューピクニック』が本当の姿であったら絶対に素晴らしいものであったはず。だから一度っきりで終わらせず、今回の経験を活かした次の開催を期待している。

それにしてもオーディエンスとの距離間もクソもない悪条件のステージで、観ていなかったら後悔していたような、素晴らしいパフォーマンスをしたDMBQは本当に尊敬に値する。会場の異様な雰囲気を完全にパフォーマンスに昇華させたステージングは、間違いなくベストパフォーマンスだった。

July 16, 2007

12K ARTISTS JAPAN TOUR 2007

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なんせテイラー・デュプリーが好きなせいも大きいが、家にあるCDの中で一番多いレーベルが12Kかもしれない。ってことで、12Kのアーティストによるツアーにいってきた。

目当てのクリストファー・ウィリッツは素晴らしい演奏を観せてくれた。ギターをパワーブックでDSPしていく手法でミニマルでトランシーなギターを聴かせていた。ライブ中ずっと「E2-E4」を思い出していたが、クリストファーの音はもっと暖かい感触でなんせポップだ。耳障りがよく大変気持いい夢見心地な音世界。FourColorの杉本さんも同じ手法で演奏していた。この人ホンマに音、極めちゃってますねー。これからもどんどんユニットを増やしていってもらいたい。

でも、今回個人的に一番良かったのがMoskitoo。ツジコノリコのような電子なトラックにかなり細いボーカルで歌っていて、かなり異質な雰囲気。12Kってこんな音ありなん?って驚くぐらいにキャッチーな曲調。ときおり顔をだす大胆なビートの曲がとてもカッコイイ。ライブの後、その場でCDを買ってしまった。

にしても、客が少なすぎないか?20人もいないなんて…。

June 18, 2007

二階堂和美

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ベアーズ20周年記念のライヴに行ってきた。

そういえば10周年記念の時も行ってて、その時はサーファーズ・オブ・ロマンチカだった。ライヴの臨界点を飛び越え、精神世界を見てしまったかのような、とんでもなく素晴らしいもので今でも鮮明に記憶に残っている。

で、今回は二階堂和美。
言葉の価値が下がってしまう為、めったに使うべきでないと思っているが、この人は天才だ。ライヴを観れば誰もがわかる。

ギター1本とボーカルだけでのパワフルなステージング。そして聴き手をたちどころに引き込んでしまうその希有なボーカリゼイションは、絶対に生で体験しておくべきだろう。この声を聴くだけでいつも背中に電気が走る、まさに天性のボーカリストだ。

会場をまるごと和ませてくれる、ほのぼのとした語りの少し長めのMCも、彼女の人柄が伝わってくるようで大好きだ。

「えっもう終わり?」って思うぐらい、あっという間に終わった気がしたが時計を見たら10時を過ぎていた。みんなハッピーな気持ちで家路についたんだろうな。

June 09, 2007

Eternal Castle / Piana

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名盤だと思う。

天気の良かった一日の終わり、なだらかな丘の上の木陰から、夕日の映える街を優しく見守っているような音楽。前回にあった内省的な世界観とはまったく反対の、風通しがいい爽やかなアルバムとなっている。

1stアルバムでピアナの代名詞のようであったエレクトロニクスは影をひそめ、かわりに中心にある「うた」がよりシンプルでストレートに伝わってくるように思う。つき抜けるような青空に向かって歌いあげるようなさらに純度のました歌声にオーガニックなサウンドが漂い、静かな感動がゆっくりと心に広がってくる。

情景が目に浮かぶような小説的な歌詞も印象的だ。海外での評価のほうが上回っている彼女であるが、すべてを日本語で歌うことで、自分のコトバを大切にしてる事がわかる。大切に紡がれた詩は「自分の優しさを伝えられたらと尽くしています」と彼女が言っているとおり、優しく聴き手に響いている。

聴くたびにハッピーになれるこのアルバムを、これから何度も何度も聴くんだろうな。

May 25, 2007

ル・コルビュジエ プリントワークス展

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ル・コルビュジエを観に行ってきた。

一般的な知られ方としては建築の大巨匠であると思うが、
今回はもうひとつの顔である画家としてのコルビュジエだった。

この人の絵を観て誰もが思うであろう、
ピカソにそっくりだってこと。
親交もどうやらあったらしい。
やっぱ、ピカソからの影響って隠さなくてもいいよな。
そもそも、影響って隠さなくていいんだな。

絵もモチロン素晴らしいのだが、
以前からコルビュジエの建築物が観たい気持はかなり強い。
日本で唯一の建築物って東京国立西洋美術館だったかな、
行ってみないとね。

「住宅は、住むための機械である」
カッコいいね。

April 08, 2007

THE CORNELIUS GROUP

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京大西部講堂であった、
コーネリアスの『SENSUOUS SYNCHRONIZED SHOW』に行った。

ゲストが高木正勝、ドラびでお、PARAといった豪華なメンツ。
どれも素晴らしいライヴを観せてくれ、
特にドラびでおは大人気、会場は大盛り上がりだった。

それにしても、それ以上にコーネリアスは圧巻だった。
音はもちろん、ライティングと映像の完全なシンクロが、
タイトルどうりの完璧な「SHOW」となっていた。

たった4人のフォーマットから出てくる音は、
必要な音だけあればいいという、
ギミックやエクスペリメンタルからは非常に遠い、
シンプルでストレートな音だが、
曲が良ければ、それでいいというものでなく、
聴き手に新鮮な感覚を与えるものである。

小山田圭吾は時代や表現などに対して、
非常にフラットな視点持っているアーティストだと思う。
そうしたセンスによる、適格な取捨選択で作られた音だから、
あらゆる表現方法が出尽したように思える今でも、
『新しい』って思えるだろうか。

本当に素晴らしいライヴだった。
客の心を最後まで離さない、質の高い演奏と演出の、
小山田圭吾のショーマンシップの高さを観ることができた。

そういえば4組すべてが、音と映像を組みあわせていた。
これからのライヴはどんどんオプティカルになっていく、
そういう方向にあるんだろうな。

April 01, 2007

生誕100年記念「ダリ展」創造する多面体

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サントリーミュージアムのダリ展にいってきた。

夢と現実を交錯したような作品たち。
彼自身、夢と現実の交錯のなかで生きたのだろう。
誰とも同じ地点にたってない。
誰とも同じ視点じゃなかった。
天才という言葉が彼ほど似合う人間もあまりいない。

今回の展覧会は、画家、作家、思想家、グラフィックデザイナー、
宝飾デザイナー、舞台装置デザイナー、映画監督など、
あらゆる顔をもった彼の活動を、
総合的に知ることのできるものであった。

にしても、客のあまりの多さにはビックリした。
おかげてじっくり観れなかったけど、
しかたないか、みんなダリが好きんだね。

March 12, 2007

Jackie-O Motherfucker

「いいにおいのするアヴァン・ミュージック・フェス」に行った。
お目当ては、メルツバウとジャッキー・オー・マザーファッカ。

久しぶりにメルツバウを体感。
あいかわらず音がデカ過ぎて良い。
音はますます狂暴性をおびており、もちろん耳が痛い。
会場全体がゆらぐ低音ビートが、身体の内部まで侵入する感覚。
ノイズの濁流の中にいると耳だけでなく思考も停止してくる。
聴き手にダメージを負わすことが目的としか思えない。
まさに「破壊」の音楽。唯一無二の存在を改めて確認。

DJはさんで、ジャッキー・オー・マザーファッカーが登場。
女1人と男3人の編成でギターが3人とドラム、
フロントの姉ちゃんがいろいろ楽器を持ち替える編成だった。

どこからどこまでが曲かわからない。
幻覚的ドローンが鳴りやまない。
ドラムが呪術風なリズムを刻んでいる。
メランコリックなアルペジオを時折奏でる。
フロントの姉ちゃんの頭が完全にオカシイ。
こういう謎めかしいバンドはどの時代でもいて欲しいものだ。

3本のギターの轟音フィードバックの中、
呪術ドラムの連打が鳴り響くラストが最高に美しかった。

March 10, 2007

ピカソの版画と陶芸

国立国際美術館に行ってきた。
万博公園にあったころから最もよく通う美術館である。

好きなミュージシャンや、好きな作家などの話になった時、
誰が一番好きかと聞かれて、いつも答えに困ってしまう。
好きな人間があまりにも多すぎるからだ。
だが、好きな画家の答えだけは困らない。
もちろん好きな画家もいくらでもいるが、
ダントツで一番ピカソが好きだ。